親友が好きなあいつに好かれてる私 ~バレンタイン~
助けてくれた男の人が去っていきそうだったので私は呼び止めた。



「あ、あの待ってください!」




男の人が振り向く。




「さっきは助けてくれてありがとうございました!
えっと……お礼をさせてくださ…」



「別にいいよ、礼なんて
そんな大したことしてないし」



「で、でも……」



「俺、急いでるから。」




「じゃあせめて名前だけでも……」



「それ桜聖学校の制服でしょ?また会えるから。
じゃあね」




すると黒髪の男の人は後ろを向きながら手を振り去っていった。




「また会える……?」




私はあまり深く考えないようしてそのまま帰った。




しかしその意味をあとで知ることになるとは知らずに。
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