親友が好きなあいつに好かれてる私 ~バレンタイン~
「え?」



「悠里なんでいたの?」



「あ…なんでもないよっ!」




「そっか…で、用件は?」



波瑠の顔が赤いのがここから見ていてもわかる。


波瑠はもじもじしながらも心を決めたように言った。


「あ、あの!これ受け取ってください!」



波瑠は震えた手でチョコを渡した。



「おー!サンキュー!」



「それから…」



「ん?」


奏多はきょとんとした顔で波瑠をみた。



「す…」



「す?」



「す…好きです!私と付き合ってください!
わ、私奏多くんのみんなと仲良くできるとことか、笑顔がステキなとことか全部好きなんです…」



二人の中に沈黙が起こる。


波瑠はうつむき、顔を真っ赤にさせていた。



「あ、あの返事もらってもいいですか…?」
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