もう人気者には恋をしない
「小学六年生の時、初恋をしたんです。
名前は春樹君っていうんですけど……先輩と同じ、人気者でした」
先輩は、黙って聞いてくれていた。
「優しい春樹君に、私はすぐ好きになって……それで、卒業式の日に告白したんですけど……見事にフラれちゃいました。
私にだけ優しくした覚えはない。勝手にそう思ってただけじゃんって……
あと……ちょっと優しくしただけで好きになるなんてチョロい女……そう言われちゃったんです。
それでその時に誓ったんです。
『もう二度と人気者には恋をしない』って」
「そう……だったんだ」
「恋をしないって、誓ったはずなのに……」
ここで、言葉が詰まってきた。
胸がいっぱいで……泣きそう
名前は春樹君っていうんですけど……先輩と同じ、人気者でした」
先輩は、黙って聞いてくれていた。
「優しい春樹君に、私はすぐ好きになって……それで、卒業式の日に告白したんですけど……見事にフラれちゃいました。
私にだけ優しくした覚えはない。勝手にそう思ってただけじゃんって……
あと……ちょっと優しくしただけで好きになるなんてチョロい女……そう言われちゃったんです。
それでその時に誓ったんです。
『もう二度と人気者には恋をしない』って」
「そう……だったんだ」
「恋をしないって、誓ったはずなのに……」
ここで、言葉が詰まってきた。
胸がいっぱいで……泣きそう