もう人気者には恋をしない
「後藤先輩。お聞きしますが、

 須藤さんのこと……好きなんですか?」


 怯むことなく直球で聞いた。

 それに対して、先輩は……


「どうして……そう思うのかな?」


 動じることなく質問を返す。


「だって、須藤さんにだけよく話かけたり、名前だって間違わずに覚えてるじゃないですか。それって……特別だからですよね」


 先輩が黙った……

 緊張する。震えが止まらない。

 何て言うの?聞くのが怖いっ……

 すると先輩が……フッと笑った。
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