キミがナク


「……僕ね?ずっと見てたんだ。」


「え…?」


頭の中であたふたしていると、彼がそう呟いた。

見てた?何を?


「あっと…何を?」


「……君を。」


真っ直ぐに見据えられ、身動きがとれない。

私を見てた…

いつからだろう。家が建築されてから?

いや、それはないか。

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