気紛れカフェ

私はその後、隆さんと世間話をした
なんとなく気持ちが落ち着いて、さっきまでの重い気持ちも軽くなった

「明日も、来ていいですか？」

「もちろんですよ、ただ、うちは僕が開けたいときに開けてるから明日は開いてるかどうかわかりませんよ？」

「そーなんですか…でも、隆さんは明日も開けてくれると思います」

「どうしてですか？」

「なんとなくです」

「そうですか」

隆さんが笑ったから私も笑って苦いブラックコーヒーを飲み干した
なんだかあったかい気持ちになった

「では、また」

「はい、待ってます」

私は隆さんに頭を下げてカフェを後にした