10年の片想い







「じゃあ答えてみてください。
一体何の期限なのか。
馬鹿ではないのなら、お分かりになるでしょう?」

「…………ッ」




カオリの馬鹿。

キラは唇を尖らせ、素直に答えた。

こうなったら、開き直るしかない。





「わかんない。
だってボク馬鹿だもんっ!」

「嘘つくな」

「嘘をつかないでください」

「「嘘つきー」」

「あぁうるさい!
てか意地悪しないで教えろよ。
何の期限が迫っているんだよ!」

「お2人の退学の期限ですよ」




アッサリとカオリに言われ、一瞬だが確実に、キラの世界が止まった。





「たい…がく?」

「ええ。
ですから焦っているんでしょう」

「三金高校を…退学に、なるのか……?」

「先ほどからそう言っているでしょう」





キラはガタンッと立ちあがった。

乱馬メンバーが、キラに注目する。







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