10年の片想い






「自分の罪を」

「オレらにかぶせるなんて」

「「最低だねー」」




「「ねっ」」とお互いに顔を見合わせるウミとソラ。




「お金盗むってさー」

「犯罪だよねー」

「「安心して、警察呼んだから」」

「はっ!?」




理事長が素っ頓狂な声を出す。




「「そうだ。
オレら自己紹介していなかったよね」」

「オレは乱馬幹部の兄・虹見羽美」

「オレは乱馬幹部の弟・虹見奏楽」

「なっ……虹見!?」




理事長がこの世の終わり、みたいな顔をした。




「虹見警視総監の……!?」

「「あれ?パパを知っているの?」」

「2人は…虹見警視総監の息子なのか?」

「「そうだよー」」




ウミとソラが、警視総監の息子!?

どうりで前回ウルフの所に警察が来て、アッサリ逮捕されたわけだ。

警察関係者…しかもトップを父親に持つ双子が呼び寄せたんだ。





理事長さっき警察関係者と知り合いだと言っていたけど。

警視総監には負けるだろうなー。








< 110 / 131 >

この作品をシェア

pagetop