10年の片想い







「ねね、1番驚いたのは誰?」



キラが尋ねてくる。




「んー…あたしはカオリとキラかな。
キラのお祖父さんが校長って言うのは聞いたけど、まさかその他にもあったとはね。
カオリはトウヤとの関係が知れて良かったかな」




トウヤと出会った時から思っていたんだ。

トウヤとカオリの間に流れる、幼馴染以上の関係に。

まさか御曹司と、それに仕える執事さんの関係だったなんて。




「確かにカオリの肩書は驚くよねー。
ボクもカオリの引き取られた先があの姫神宮家だったって聞いて、驚いたもん。

調べれば出てくるだろうけど、姫神宮家の執事って、かなり有能なんだよ。
カオリ、確かお祖父さんって総理大臣の執事しているよね。
お父さんは確か、九条院財閥の社長の執事だよね」

「そうですけど?」




そ、総理大臣に九条院財閥の社長!?

それだけ聞いただけで、名高さがわかるよ。




「というかキラ。
僕らが話すのは、それだけではないでしょう」

「あ、そうだね。
そろそろ、本当のネタバレ大会しようか」




ネタバレが大会になるのか?

謎に思ったけど、キラの話を聞くことにした。









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