10年の片想い
凛と美愛の秘密
☆凛side☆
「え?海?」
『そうなの!
乱馬を誘って、全員で行かない?
そこで、乱馬の秘密、探っちゃおうよ』
美愛からお誘いを受けたあたし。
海かぁ…。
泳ぐの苦手なんだけど、良いかな?
てか、泳ぐ泳がないの前に。
問題があるじゃん。
「美愛。
あたし、乱馬のメアド知らないよ」
『あ、私もだ』
「誘えないじゃん……」
『凜、あのお屋敷の場所覚えていたりする?』
「覚えていないよ。
車で移動したんだから」
気まずい空気の時は窓を見ていたりしていたけど。
見たことのない光景が広がっていて、どこを走っていたのかわからない。
『じゃ、2人で行こう?』
「そうだね。
いつ行こうか?」
『今度の土曜日は?』
「良いねー行こうよ!」
あたしは手帳の土曜日の欄の所に、美愛と海と記入した。
美愛もあたしも泳ぐのは苦手だから、きっと座ってお喋りタイムだろうな。
楽しみだなぁ…海。