俺とお子ちゃま彼女
小谷さんが本当に好きな人…?


そんなの…


「雪哉に決まっ「俺じゃない!!」


雪哉が俺の言葉を遮った。


「俺じゃ…ないんだよ…。」


今にも消えそうな声だった…。


「雪哉…。」


「兄貴?陽夜先輩はさ…兄貴が好きなんだよ…。俺と付き合う前から…。」


え…?


小谷さんは…


「付き合い始めた時からなんとなく気づいてた…。陽夜先輩は俺を見てるんじゃないって…。」


俺のことなんてもう好きじゃないよ…。


「兄貴はさ…陽夜先輩のこと…どう想ってんの…?」


え…。?


雪哉の言葉が俺にズッシリと重くのしかかった…。


「なぁ兄貴…。俺にはなんの遠慮もいらない。だから言ってくれよ…。正直にさ…。」


正直に…?


そんなの…言えない…。


雪哉の背中を押した俺に…言えるわけねぇよ…。


「唯兄…!言いなよ!!」


弥生…!?


「弥生!?弥生は兄貴の気持ち知ってるのか!?」


雪哉の問いかけに弥生はうなずく。


「なら…弥生!教えてくれよ…兄貴の気持ちを…!」


言うな…弥生…


お願いだから言わないでくれ…!


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