俺とお子ちゃま彼女
「水島…ううん、雪哉…あたしの口からは唯兄の気持ちは言えないよ。唯兄の…大事な大事な気持ちを…。」


弥生…ありがとう…


「…だよな。ごめん…弥生、兄貴…。」


どんどん暗くなり悲しそうな顔をする雪哉。


言ったら…余計辛い顔をさせちまう…。


どうしたらいいんだ…俺は…。


「唯兄?」


俺の耳に優しい声が聞こえた。


「唯兄…雪哉に言いなよ?」


え…?


「雪哉にはちゃんと言うべきだと思う。2人とも辛くなるかもしれないけど…このままじゃ2人とも前に進めないよ?」


弥生の言葉は俺の心に優しく響いた。


そして…俺の重たい背中を押してくれた。


「…だよな。」


雪哉は言ってくれたのに俺が言わないなんておかしいよ…


「兄貴…!」


「唯兄…!」


兄貴としても…人としても…!


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