俺とお子ちゃま彼女
「入れよ。」


ガチヤ━


「雪哉…お前聞いてただろ?」


「えぇ!?なんでわかんの!?」


雪哉は素で驚いていた。


俺はお前が生まれた時から知ってるんだぜ?


「俺は雪哉の兄貴だから?」


俺は笑いながら言った。


たぶん兄貴じゃなくてもわかる気がして。


「ごめん…盗み聞きした。」


「いや、謝んなくていいって。聞かれて悪い話じゃねぇし。」


まぁ、あんなに必死になってたのを知られたと思うと恥ずかしいけど…///


「俺、うれしいんだ!」


…へ…?


「兄貴にやりたいことが見つかって!」


雪哉が純粋に喜んでくれているのを見て、絶対モデルやる!って思った。


兄弟っていいなぁ…。


そう思える瞬間でもあった。


「ありがとな…雪哉!」


心から笑うことができた…。


「それよりも兄貴!おふくろ反対してたじゃん!どうすんの!?」


1人で慌て始めた。


あー途中までしか盗み聞きしてなかったのか。


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