俺とお子ちゃま彼女
「兄貴…」


「…あぁ。行ってくる!」


なんか緊張してきた…。


ガチャ━


「兄貴!」


ドアを開けた瞬間に後ろから声がした。


「盗み聞きしていい?」


「…ぷっ。あははっ!」


盗み聞きって許可とるもんか?


そう思うと笑えた。


心配してくれてるんだよな?


「いいぞ?俺も雪哉がいたほうが気持ちが楽だし、緊張もほぐれるよ。」


…なんて、笑ったから緊張はもうほぐれたけど。


でも雪哉がいてくれるほうが勇気でるだろうし、味方が近くにいるって思える。


「盗み聞きしながら応援してるからな!兄貴!」


俺は笑顔で返す。


ありがとうの意味をこめて…。


俺たちは下に降りた。


「父さんおかえり!」

「親父おかえり!」


リビングにいた親父に声をかけた。


「おぉ!唯斗!雪哉!ただいま♪」


父さんは上機嫌だ。


まぁいつもだけど。


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