俺とお子ちゃま彼女
「よろしくね!じゃあ、今度の土曜日にあたしの名刺に書いてあるところに来てくれる?」


俺は手に持っていた名刺を見た。


住所からして家からそう遠くはない。


「わかりました。何時ですか?」


「11時に。大丈夫?」


11時…っと。


俺はメモ帳に書いた。


「大丈夫です。」


「以上よ。他に聞きたいことはある?」


聞きたいことは…


「…ないです…ね。」


ちょっと考えたけど、特にはなかった。


「じゃあ土曜日に!」


「はい!失礼します。」


こうして電話は切れた。


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