俺とお子ちゃま彼女
俺はすぐにサインし、「これからよろしくお願いします!」と言って渡した。


「こちらこそよろしく!じゃあ…唯斗くんの名前なんだけど…ユイでいいかしら?」


ちょっと女の子っぽくて恥ずかしい…けど、自分の名前の一部。


それがなんかうれしかった。


「は…はい!もちろんです。」


「色々考えたんだけど、やっぱりこれがしっくりときたの!」


芸名?がつくの…なんかくすぐったいな。


「ユイ、あなたは撮影の時以外眼鏡をかけること。撮影所に来てからコンタクト。いいわね?」


「はい!」


眼鏡、眼鏡っと。


「今日はこれから実際に撮影所に行って、見学してもらうわ。」


撮影の…見学!?


どんなところなのか。


どんな雰囲気なのか。


かなり気になっていた俺にはありがたいことだ。


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