俺とお子ちゃま彼女
俺は手紙を読み終えた瞬間、緊張の糸が切れた。


ぷつり…と。


そして大粒の涙が目から落ちる。


ぽたっ…ぽたっ…


小谷さんからの手紙に何滴も…。


俺も…好きだったよ…?


ううん。


今も…。


2年前よりも確実に大きくなってる。


俺の中の小谷さんに対する「好き」という想いが。


でも、小谷さんの気持ちは全て過去形。


俺が今、自分の気持ちを言っても一方通行なのかな?


もう…なんとも思ってないのかな?


俺が手の届かないところに?


ちゃんと俺は小谷さんの手が届くところにいる。


それでも小谷さんの手が届かないなら…俺がそこまで迎えに行く。


会う資格がない人なんて…いないんだ…!


たとえどんなに悪いことをした犯罪者でも。


いや…そもそも会うことに資格なんていらないんじゃないか?



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