俺とお子ちゃま彼女
そして…漫画コーナーへとまた向かった。


バサッ━


何やってんだ…俺…。


俺は並んでいた本を落としてしまった。


ほめられたらコレかよ…。


昔から変わってない自分に少し嫌気がさした。


俺はしゃがんで拾い始める。


「大丈夫ですか!?」


近くにいた店員さんが来た。


「すいません…落としちゃって…。」


「唯…斗…」


俺の頭の上から声が降ってきた。


え…?


俺はゆっくり顔をあげる。


え…?


目の前には両手を口に当てて涙を流している…


「小谷…さん…」


…がいた。


身体の大きさは変わらないけど、ずっと雰囲気が大人になった小谷さん…。


こんなところで会うなんて…。


小谷さんは衝撃のあまり、ただ俺を見て泣くばかり。


俺は平常心を装い、とりあえず本を片付けて言った。


「今日…時間ある?」


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