sunflower



帰り際、電車までの道。

春が隣に歩いた。


「あ!一番星!」

由香が指をさした方向を皆で見た。


一番星。

一番最初に光る星。

一番大きく光る星。


いつもあるものだけど、今日は何だか

すごく綺麗に見える。


「なぁ、明。
 お前は俺の前からいなくなんなよ?」

「どうしたの、急に。」

「いや?」


春は小走りで和の元へ行った。

由香がこっちに来て、「なんて言われたの?」って言ってたのには気づいてたけど、

春の言葉が気がかりで、

答えられなかった。




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