sunflower



次の日の放課後、公園は私の家までの

帰り道にあるから、制服のまま公園の

ベンチに座って春を待った。


「おう、明じゃーん。」

やば、陽介だ。

「春と付き合ってるんだって?
 良かったな。」

「・・え?」

まさか、そんな事言われるなんて

思ってなかった。

「アイツ、いい男だからな。
 幸せにしてやれよ。」

「う、うん。」

「今度いい事教えてやるよ。」

「え?・・わかった。」


“幸せにしてやれよ”

陽介がそんな事言うなんて、

柄じゃないよ。


それより、

いい事?

なんだろう・・・。




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