sunflower



「健人強っ!」

「春が弱いだけだ。」

「酷っいなぁ~。
 はい!もう一回!」

「も飽きた。」

「だめ!もう一回!」


小五の健人より子どもじゃない?

こうして見ると、同年代に見えるよ。

健人とポケモンやってる時の春の表情は、

いつもの様だった。


「三人とも~!ご飯よ~!」

下からお母さんの声がする。


「え!?うそ、もうご飯の時間!?」

階段を下りながらしゃべる。

「ずっとポケモンやってるからじゃん。」

「春、食べてけよー。」

「いや、悪い。」

「お母さん心配するなら電話する?」

バッカ、そんなこと言っちゃ・・・

「ちょっ、お母さん!」

「いいよ。
 俺、親いないんで、大丈夫です。」

「あら、そうなの・・・。ごめんね。」

「いえ。では、失礼します。」

「ちょっと、せっかく作ったんだから
 食べてってよ!ね!」


お母さんったら強引。

まあ、この家に連れてきた私も強引だったけど。




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