sunflower



「わ、私・・帰るね!」


泣きそうだ。

もし見えなかったとしても、

声でばれてしまう。


部屋から出ようとする私。

「待って!!」


部屋に、春の声が響いた。


「行かないでよ・・・。
 恐いんだよ。
 もうちょっとだけでいいから、
 いてくれないか?」

「・・うん。」


春がいてほしいならいるよ。

でも、あなたの前で泣きたくないの。

余計な心配かけたくないんだよ。




< 196 / 271 >

この作品をシェア

pagetop