sunflower



「俺のために・・
 泣いてくれてるの?」

「だから、泣いてないよ?
 大丈夫だよ?」

くそったれ。

声が震えてるよ。

これじゃあ、春に心配かけちゃうよ。


「俺のためなら、泣くより笑って?
 明が、俺の笑顔が好きって言ってくれて
 すごく嬉しかった。
 俺だって明の笑顔が大好きなんだよ?
 その笑顔に一目惚れしたんだもん。」


なんて不覚なんだ。私は。


運命を信じてしまった。


信じて、いいのかな?


“運命なんて嘘だ”


小さい頃、誰かに言われた気がする。


でも、春となら、



運命は本当だと思える。





< 198 / 271 >

この作品をシェア

pagetop