sunflower



「家族だけって・・・
 春は両親いないんじゃ・・!?」

和が深刻な顔をした。


「親父さん、生きてたんだよ・・・。」


え?

でも・・・

春ずっと施設で・・・


その瞬間、病院のドアから男の人が出てきた。

和がその男の方に近づいていく。

私もゆっくりと和の後を追う。


「お前・・・
 十七年間なにしてたんだよ!?
 春はずっと辛かったんだよ!
 それでも強く生きてきたんだよ!
 お前が春に親らしい事してりゃな、
 こんな事になってなかったかも
 しれねぇんだよ!!!
 おい!なんとか言えよ!!」


興奮してる和は、

春のお父さんの胸倉を掴んでる。




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