sunflower



「俺は・・・
 アイツを産む事に最後まで反対した。」

「は!?ふざけんなっ!!
 それでも親父かよ!?」


右手を握り締めて、拳を高く上げる和。

殴るの・・!?


「やめて!!」


和の動きがぴたっと止まった。

「でも明ちゃん!コイツは!!」

「それでも・・春の親なんだよ?
 春のお父さん。ありがとうございます。
 あなたがいなかったら・・・
 春はこの世に存在してない。
 本当に、ありがとうございます。」


春を産むことを反対したのかもしれないけど、

実際、春はここにいて、

私達とたくさんの時間を過ごしてきた。


きっとこの人もいい人なんだ。

じゃなかったら、春みたいな子が育たない。





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