sunflower
「あのスーツ着てる眼鏡のおじさんはな、有名な実業団のお方なんだ。」
もしかしてさっきぶつかっちゃった人かな・・・??」
「で!それで!春のことを褒めて下さったんだ!」
「え?」
それが、どういうことなのかもわからない。
「アイツの将来は決まったな。」
まっちゃんがこんな嬉しそうにしてるんだ。
きっとすごい事なんだろう。
「春すごいね。さすがじゃん!」
「才能だろ。」
“才能だろ”・・・。
瑞穂のその一言が痛かった。
私は何も取柄がない、ただの凡人だ。
才能がある人とは合わない。
春は、遠い存在なんだね。