sunflower



私は、春の手を握った。


「春・・・冷たいよ?
 太陽みたいになるんじゃないの!?
 太陽って暖かいよね!?
 手ぇ・・冷たいよ?
 握っても、握り返してこないよ?
 冷たい・・冷たいよ。」


大声で泣き出す私。

その私を支える春のお父さん。


ごめんなさい。

おじさんも辛いのにね。


私だけ感情むき出しにして。


さっきのおばさん達が

私を冷たい目で見てる事くらい

気づいてた。


でも、やっぱり辛いよ。

春と離れたくないよ。

どうしても、まだ信じれないの。


―本当に信じれないの?


え?


―信じれないんじゃなくて、
 信じたくないだけなんじゃない?


・・そうなのかも、しれない。





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