sunflower
「その様子じゃ、気づいてないんだね。」
「何?なんか気になる。」
「そか。」
和はそう言うと、左手で首を擦った。
「わかった?」
そう言えば、さっき春もやってた気がする。
「アイツ嘘つくときめちゃくちゃ動揺して、目が泳いだりしてんだけど、一生懸命演技してもこれだけはクセらしくてやってんだよ。だから絶対ぇ俳優になれねぇなっつー話を前したのに、直っちゃいねぇ。」
そうだったんだ。
ってことは・・・
「春の両親って普通じゃないの?」
「いや・・普通だと思う。」
「和会ったことないの?」
「ないよ。」
「もしかして、何か隠してる?」
「別に。もうこの話やめよ。俺が教えたこと春には言うなよ。」
絶対、何か隠してる。
でも、聞いちゃいけない気がする。
いつか、言ってくれる日がくるはずだ。