sunflower



「別に。
 人には、他人に知られたくないことが一つや二つはあるだろう。」

陽介はそう言ってニヤっと笑う。

いつになく、陽介が悪人のように見える。


春が両親のことを私に言えない理由はわからない。

でも、言いたくないなら言わなくていい。


「そんなことはどうでもいい。
 それより、なんでお前は明に・・
 あんなことをした?」

「あんなことって、キス?
 別に減るもんじゃない。
 それに、お前には関係ないだろ?」


何それ・・・

減るもんじゃない・・?


「確かに関係ねぇよ。
 でも、明の気持ちくらい考えろよ。」

「生憎、俺は自己中なんでぇ、
 自分のことしか考えられないんだよね。あは。」

あーうざい。

“あは”?

笑い方めちゃくちゃキモイんですけど!

いつからキモキャラになったんだよ!?



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