sunflower
「春・・・」
春は、下を向いたまま顔を上げない。
しかし、少し経ってからゆっくりと立ち上がり、
洋服の袖を私の口元にあてて、優しく擦った。
「ごめんな。ごめん。
俺の、せいなんだ。
殴っていいよ?」
なんでそういうことを言うの?
「春のせいなんかじゃないよ。」
そう言ってるのに、春は謝ることをやめない。
一度止まった涙が、再び春の頬を伝う。
「なんで泣いてるの?」
「ごめん。」
「謝らないで?」
「本当に、ごめん。」
春はやっぱり優しいよ。
あなたは、あんな笑顔を持ってるんだから・・・
そんな顔しちゃいけないんだよ。