sunflower



――クリスマス。

和の家は初めてだったから、S公園に一端集合してから行った。


この公園は・・・

「アイツのことは忘れろ。」

春が小声でボソっと言ってきた。

なんか、ちょっと嬉しかった。



「おじゃましまぁ~す。」


家に入り、パーティーが始まった。

別に特別なことをした訳じゃなかった。

ただ、オレンジジュースで乾杯して、トランプで大富豪をやって貧民の人がおかし買いに行ったり、いつものようにふざけ合ってただけだった。

それだけだけど、もの凄く楽しかった。


「ねぇ、今日みんなで泊まんない!?」

言いだしっぺはいつも由香だ。

「別に俺はいいよ。この部屋だけなら!」

和がそんなこと言うなんて・・・

「じゃあ泊まろ♪」

「みんな親にはちゃんと連絡しろよー!!・・」

和はそう言ってから、何かハッと気づいたような表情をした。

「なんだよ、その顔。
 イケメンが台無しだぞ?」

笑い飛ばす春。

きっと和が思ったのは春のことだろう。


そういえば・・・

あの公園の件・・・

陽介が言ってたことが気になる。





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