sunflower



目の前で、由香が泣いてる。

泣かせたのは私。

「キス・・したの?
 親友だと思ってたのに・・!」


由香はそう言って家を飛び出して行った。

ドアが閉まる音が聞こえた。


私は、人を泣かせる名人なのかもしれない。


“由香を傷つけないで”なんて・・・

私が一番由香を傷つけてるじゃん。


私はゆっくり立ち上がって、和の家を後にした。


冬休みの間、由香にメールしても返ってこなかった。

電話しても、でてくれなかった。


私は、最低だ。




< 49 / 271 >

この作品をシェア

pagetop