sunflower



冬休みが明け、学校が始まった。


教室に入ると、由香と瑞穂が座って話していた。

「おはよう。」

「おはよ。」

由香からは“おはよう”の言葉が返ってこない。


瑞穂がゆっくり私に近づいてきて、

「今は我慢しろ。
 由香はあたしが説得する。」

「瑞穂・・・」

「明には春しか見えてないことくらいあたしは知ってる。」

「え?そんな・・」

「付き合ってんだろ?
 あたしは騙せないよ?」

「ありがとう。でもいいよ。
 自分でなんとかする。」

「そ。」


そんなこと言っても、瑞穂は由香を説得しようとしてるだろう。

ぶっきらぼうに見えるかも知れないけど、本当はすごく優しいもんね。




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