sunflower



「つか、由香さん。」

和ったら、“さん”つけちゃってるよ。

「花火大会の日とちょうど練習試合かぶってるんですよぉ。」

「またかよ。」

頬杖をついている瑞穂が言った。

「そこで提案なんだけど。」

「一番最後の日、
 俺ら休みだから、」

「皆で海行かねぇ!?」

春と和が交互に話す。


その提案に由香の目が変わった。

「大っ大っ大賛成っ!!!」

目を輝かせてる由香の表情は、さっきまでのムスっとした表情とは一変、最高のスマイルだ。

「それって強制?」

一方、瑞穂の表情からは「めんどくさい」が伝わってくる。

「「強制☆」」


また私と由香の声がかぶった。

そこで笑った瑞穂は「負けた、」と言って、行くことを認めた。笑



< 89 / 271 >

この作品をシェア

pagetop