sunflower



「瑞穂はぁ~・・・」

たくさん並ぶ水着を見渡す由香。

「あたし着ないから。」

そんな由香に瑞穂は即答。

してから、端の方にあったベンチにスタスタと向かって座った。

「じゃ、私も~♪」

私はそう言って瑞穂の座るベンチに向かった。

由香はムスッとした顔をしてから、再び水着選びに戻った。


十分くらいたってから、笑顔の由香が来た。

良かった。

怒ってないんだ。


「明ちゃん☆」

なにやら怪しい笑みを見せた由香は、買い物袋からさっき私に見せた水着を取り出した。

「え?由香それにしたの?」

「は?私のはこの赤に決まってるでしょ。」


ってことは、もしかして・・・


それって、

「もしかして・・」

「明のに決まってるじゃ~ん!」

「えぇぇ!!?」

「せっかく買ったのに着なかったら・・わかってるよね?」


由香が笑顔だったのはこのせいだったのか・・・。

まぁ、いいや。

上からTシャツ着れば別に平気だよね。




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