sunflower
少しずつ暗くなってきた。
しばらく経って、瑞穂のいる海の家に行くことにした。
「瑞穂、ずいぶん待たせて
怒ってねぇーかなぁ?」
ちょっと不安気な和。
それに対して由香は「大丈夫♪」と余裕をかます。
「瑞穂~・・?
怒ってる?」
「うん。」
椅子に座って両腕を組んでその上にあごを置いてる瑞穂。
この無表情は、確かに恐い。
「でも・・許す。」
「へ?」
予想外の展開に、拍子抜けた声をだす和。
隣にいる由香は「ほら言った」みたいな顔をしている。
「ここから見える夕日、
すごく綺麗だから。」
「瑞穂って意外に
ロマンチストなんだね。」
「意外って何?」
再び無表情になる由香。
皆で和を睨む。