一度きりの人生だから。
〜学校〜 1

わたしは心臓が弱いから、運動などはできなかった。体育はいつも見学。重い物もあまり持てない。
けど、クラスのみんなや、先生、学校全体でもわたしに対して普通に接してくれてた。だからわたしは学校が大好き。
友達もたくさんいて、困った事があってもいつも助けてくれた。
だからわたしは、いつも「ありがとう」
って言う。これがわたしの癖。感謝を言葉にする。
いつ最後になる言葉かわからないから。
友達に対しては「ありがとう」。
家族に対しては「大好き」。
この言葉を忘れない。

短い命だからこそ、いつ消えてもいいように。

けど、学校でしたいことがあった。
"卒業"したい。
けどそれは叶わない。卒業するまでわたしの心臓はもたないから。
< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop