一度きりの人生だから。
〜学校〜 2

?「愛梨〜‼︎次移動教室だよっ‼︎
行こっ‼︎」
愛梨「紗綾っ!移動だったけ?」
紗綾「そうだよっ‼︎ほらっ!
早く行こっ‼︎」
東野紗綾(とうの さや)
彼女はわたしの1番の親友で、同じクラス。いつも一緒に居てくれる。だからそんな紗綾がわたしは大好き。
紗綾はわたしのことを何でも知ってる。
もちろん、余命3ヶ月ってことも。この事を最初に話したとき、紗綾は顔をぐちゃぐちゃにしながら泣いてくれた。すっごく優しくて、可愛くて、家族みないな存在。幼稚園のころから一緒だったから何でも話せる大切な人。
紗綾は女子からも男子からも人気で、クラスのリーダー的存在でもある。顔も良くて、運動神経もいい。でも気取らないからみんなから好かれる。
紗綾はわたしの事を1番に考えてくれる。
嬉しい。でもそれが辛い。

紗綾はモテる。なのに彼氏を作らない。

わたしがいるから。

わたしが紗綾の足枷になってる。

わたしは時々思う。

(紗綾…わたしはあなたの荷物になってませんか?)

(紗綾…あなたはわたしが側にいて楽しいですか?)

(わたしはあなたのために何か出来てますか?)






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