一夜の過ち・・・からの恋


「再会を祝しておごってやるから
好きなもの食べなよ」


「はい!喜んで!」


あたしはざるそば定食を選んだ。


「安っ!それでいいの?」


「だって昼だからそんな食べれないし
夜ならいいのに!一食浮くからアハッ」


「何がアハッだよ
ちゃっかりしてんな」


2人で向かい合って食べてると
隣に部長代理が座って来た。


「ちょっとご飯お変わり貰ってくる」


祐くんが席を外した。


「あ・・・
最近はちゃんと食べに来るんですね」


「もう仕事は少し落ち着いたからね
それより塩田とお揃いで!」


「まぁね」


「ま・・・まぁね?」


そこへ祐くんが帰って来た。


「梨沙もお変わり貰えよ」


「そんな大食いじゃなし」


「梨沙?お前はもう
新人を下の名前で呼んでんのか?」


部長代理がそう言った。


「まぁな・・・ねっ!」


あたしに合意を求めた。


「あ・・・うん」


「そう・・・」


食べてる間テレビ番組の話などで
盛り上がるあたし達
その会話には部長代理は入ってこなかった。


そして
部長代理は食べ終わって
食堂を後にしたのだ。






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