一夜の過ち・・・からの恋
あたしは部長代理の車で
祐くんは単独で向かうは洒落たレストラン。
「仲いいんですね祐・・・あっ塩田さんと」
「別に言い直さなくてもいいだろ」
「あ・・・はい」
「なんであいつは呼べて
オレは未だに部長代理?
おまけに敬語?」
「それは・・・二人きりじゃないし・・・
それに・・・(呼びにくいんだよ~)」
『トモ』なんて何だか親しげだから
そう呼べたらあたしだって嬉しいよ
だけど呼ぶ勇気がない。
お店に着くと
あたしと部長代理が向かい合って座り
あたしの横には祐くん。
みんなシェフのおすすめメニューを注文した。
ちょこちょこと飾られた料理だが
美味しそうな半面居心地の悪さに
顔が強張る。
「ほら!梨沙
人参食え!」
「あ!人にきらいなのを知っててぇ~
あ・・・」
「おまえんちのカレー上手かったよな~
お母さん最高」
「はぁ?おまえんち?
お母さん?」
部長代理が聞いた。