一夜の過ち・・・からの恋


「帰りました」


頭に来るのと急ぎ足で帰ったのと
超息切れのあたし。


「お疲れさん」


「行きましたけど必要なかったですっ!
写真撮ってましたから」


部長にも半切れのまま言ってしまう。


「ああ・・・最近の若者は違うな~
スマホかなんか知らないけど
わしらにはさっぱりわからないよ」


部長世代にはわからないでしょうね・・・。


気づけば良かった
新川さんが忘れていくなんてドジしないはずなのに。


それか電話でもすればよかった
それならあんなこと言われなくて済んだのに。


「ご苦労さん!お茶でも飲んで
呼吸整えて!
落ち着いたらこの発注を頼むよ」


また・・・頼みか・・・。


も!!!イライラする!!!


自販機のボタン押すのも連打するほど
自販機に八つ当たり。


「おい!壊すなよ」


ゲッ!誰かに見られてた・・・。


「あ・・・アハハ」


「どうした?ご機嫌斜めか?」

振り返るとそこに居たのは
祐くんだった。


「あ~祐くーん」


良かった祐くんで。


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