一夜の過ち・・・からの恋



夕方新川さんは外交から帰って来た。


『小林・・・ありがとな』


そんな言葉期待してたわけじゃないけど・・・。


何も無しってどうなの?


すれ違いざまに目があった。


慌ててすぐに反らしたが
「小林ちょっと」
呼ばれてしまった。


『余計なことすんな』
そう言われる前に


「余計なことして済みませんでした
だけどあの人にあんなに言わせないでください
迷惑です!気分害しました!
まるであたしが・・・
新川さんを好きみたいなこと・・・
そんなことないのに」


何とか誤魔化そうと必死のあたし。


「わかった言っておくよ
あいつのせいで気分害してるなら
オレが代わりに謝るよ
ごめんな」


なんで代わりに謝るの・・・
彼女が言ったから?
やっぱり二人はやり直してるってことかな。


「べ・別に謝ってくれなくてもいいです」


「小林の好きなヤツは俺じゃないんだよ
変な想像すんなって説明しておくよ」


・・・あたしの好きな人
それはあなたです・・・


しんみりしそうなので切り替えて
明るく言った。


「そーですよ~
まぁ好きな人とは無理なので
今日は合コンなんですっ!
新たな恋見つけますよアハハ
では失礼しますね」






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