一夜の過ち・・・からの恋


うそ・・・。


あたしは血の気が引いた。


「やっと起きたか酔っ払いのバカ女!」


声のする方を見ると
そこには腕を組んで知らない男が
仁王立ちしていた。


「えっ?あなたは・・・誰?
で・す・か?」


「はぁ?それはこっちが聞きたいわ!
いつからお前の彼氏になったのか
説明してもらおうか!」


怖いんですけど・・・。


「え・・・あの・・・その・・・」


「新種のストーカーか?」


「いえ・・・あの~ここは
203号室ですよね?」


違うのは分かってるけど
尋ねるしかなかった。


「外出て確認してみろ!
ここは303号室だ!」


うそ・・・。303?
となりじゃなく303?


勢い余って勝也の部屋の2階を通り越して
3階に上がったってこと?


あたしと言い合ったのは
この人の彼女だったってことよね?


どうしよう・・・。


「あの~彼女さんは?」


「ここを見ろ!」


相手の男が指差すのは
自分の頬。


くっくりともみじマーク。


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