一夜の過ち・・・からの恋


―――ピピピッ!―――


携帯のアラーム音が鳴り響いた。


あ・・・。


目を開けると


「お前が一緒に寝てどーする?
オレが目覚ましを掛けてたから
よかったものの!」


「すみません・・・」


「それに肩が痛い!
重い頭がに乗っかって来たから
目が覚めたのにお前が起きないし
大した度胸だよな
あ・・・度胸は前からか・・・」


めいいっぱい嫌味を並べられ
弁当の空箱をホイッと渡したかと思うと
『遅れるから行くわ』
と立ち去ってしまった。


ちょっとちょっと!!!


自分が先にあたしの肩によっかかってたじゃない
あたしは・・・筋肉痛になりそうなくらい
起こすまいと力入れて動かないようにしてたのに・・・


それに・・・お弁当代は?


部下に払わすほど
落ちぶれてないって言ってたじゃん。


そんな金額でもないけどね
社員割りだから・・・。


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