一夜の過ち・・・からの恋



「昼間の弁当代払ってないからな」


「ああ・・・あれは社員割りで買いましたから
大丈夫ですよ」


「いや 後々言われるのはごめんだからね」


「それなら680円ですから」


右手を差し出した。


部長代理は何を思ったか
そのあたしの手を取ったのだ。


「はぁ?」


「握手して欲しかったんじゃないの?」


「プッ!!!」


あたしは笑ってはいけないと思ったが
堪えられなかった。


「冗談だよ
お前が鬼のような顔してるから・・・」


あたしを笑わそうと・・・?
そんな顔してた?


まぁ・・・嘘つかれ管理部に戻されたから?
怒ってますけど
でも顔には出てないと思うんだけど。


「あたしはこの顔が普通です!!!」


「どうでもいい
飯食いに行くぞ」


「強制ですよね?」


「もちろん」


「わかりました」


命令・強制
前は嫌だったのが
嫌じゃなくなってる
それはなぜ?






< 90 / 212 >

この作品をシェア

pagetop