僕が彼女にチョコを貰えなかった理由
彩花は、龍人がうちにくる事を知って、あのメールを送って来たに違いない。
でも、龍人がここに来た目的は?
バイトを休むほどの理由って何だろう?
「龍人?」
不安に思って呼びかけるが、龍人は、手に持ったワインレッドの包みを見つめたまま顔を上げない。
「綺麗に包んであるね・・・」
そう言って龍人はワインレッドの包み紙を指でなぞる。
ちょっと筋張って大きい龍人の手に、ワインレッドはよく似合っていて、何だか色気までかもしだしている。
龍人は私がそんなことにドキドキしているのに気がついてないみたい。
「春香は、料理上手だよね」
「え?そうかな?」
「うん。春香の作るご飯はどれも美味しいよ。」
「あ、ありがとう・・・」
その言葉を嬉しく思いつつも、何でいきなりそんなこと言ってくるのかわからない私は、別の意味でドキドキして来た。
「だから、大丈夫だよ・・・」
「ん?」
いきなり言われた『大丈夫』に増々わからなくなる。
「きっと、春香の作るお菓子も、ご飯と同じ様に美味しいから・・・
きっと、相手も喜んでくれるよ」
そう言って、龍人は立ち上がって私のところに来て、持っていた包みを差し出した。
驚いて、龍人の顔を見ると、さっきよりもずっとずっと悲しそうな顔なのに、笑っていた。
私は、黙ってそれを受け取った。
手の中の包みを見つめながら考える。
今までの龍人が言った意味を。
どうやら、龍人はこれを作ったのが私だって知ってるみたい。
そして、渡せず持っている事も。
でも、誰に渡すつもりだったかは分かっていない??
その答えにたどり着いた私は、龍人に聞いてみた。
「これ、渡したら、ホントに喜んでくれると思う??」
でも、龍人がここに来た目的は?
バイトを休むほどの理由って何だろう?
「龍人?」
不安に思って呼びかけるが、龍人は、手に持ったワインレッドの包みを見つめたまま顔を上げない。
「綺麗に包んであるね・・・」
そう言って龍人はワインレッドの包み紙を指でなぞる。
ちょっと筋張って大きい龍人の手に、ワインレッドはよく似合っていて、何だか色気までかもしだしている。
龍人は私がそんなことにドキドキしているのに気がついてないみたい。
「春香は、料理上手だよね」
「え?そうかな?」
「うん。春香の作るご飯はどれも美味しいよ。」
「あ、ありがとう・・・」
その言葉を嬉しく思いつつも、何でいきなりそんなこと言ってくるのかわからない私は、別の意味でドキドキして来た。
「だから、大丈夫だよ・・・」
「ん?」
いきなり言われた『大丈夫』に増々わからなくなる。
「きっと、春香の作るお菓子も、ご飯と同じ様に美味しいから・・・
きっと、相手も喜んでくれるよ」
そう言って、龍人は立ち上がって私のところに来て、持っていた包みを差し出した。
驚いて、龍人の顔を見ると、さっきよりもずっとずっと悲しそうな顔なのに、笑っていた。
私は、黙ってそれを受け取った。
手の中の包みを見つめながら考える。
今までの龍人が言った意味を。
どうやら、龍人はこれを作ったのが私だって知ってるみたい。
そして、渡せず持っている事も。
でも、誰に渡すつもりだったかは分かっていない??
その答えにたどり着いた私は、龍人に聞いてみた。
「これ、渡したら、ホントに喜んでくれると思う??」