僕が彼女にチョコを貰えなかった理由
それから、私は、構内で総一郎を見かける様になった。
というか、今まで遠目に礼ちゃん先輩だと思っていた人が、総一郎だと言う事に気づいたのだ。
むしろ、もっと早く気づくべきだった。
だって、髪型が全然違う。
礼ちゃん先輩は時によって明るさは違うが、基本ゆるふわパーマで茶髪なのに対し、総一郎は黒髪ストレートだった。
とにかく、気づけば総一郎を目で追っているそんな日が続いた。
あの衝撃の初対面から2ヶ月ほど過ぎた頃、講義と講義の間の移動中に、よく似た顔がふたつ並んで目に入った。
「礼ちゃん先輩!!」
その声に、2人が同時にこちらを向く。
息ぴったりなその光景に思わず笑ってしまった。
「あぁ、ひなちゃん。今から講義?」
「はい。一般教養の選択です。」
「あ、こいつ、俺の双子の総一郎ね。
こっちは、同じサークルのひなちゃん。」
礼ちゃん先輩に紹介され、総一郎を向くと、総一郎は私を思い出したみたいだった。
「あぁ、君か・・・」
「あれ?知り合い?あ、そうか、この間総一郎にぶつかったって言ってたの、ひなちゃんだったっけ?」
「はい。あの時はすいませんでした。」
そう言って、ペコッと頭を下げると、
「いや、あの時は、俺も急いでたから。悪かったな。」
そう言ってくれた。
というか、今まで遠目に礼ちゃん先輩だと思っていた人が、総一郎だと言う事に気づいたのだ。
むしろ、もっと早く気づくべきだった。
だって、髪型が全然違う。
礼ちゃん先輩は時によって明るさは違うが、基本ゆるふわパーマで茶髪なのに対し、総一郎は黒髪ストレートだった。
とにかく、気づけば総一郎を目で追っているそんな日が続いた。
あの衝撃の初対面から2ヶ月ほど過ぎた頃、講義と講義の間の移動中に、よく似た顔がふたつ並んで目に入った。
「礼ちゃん先輩!!」
その声に、2人が同時にこちらを向く。
息ぴったりなその光景に思わず笑ってしまった。
「あぁ、ひなちゃん。今から講義?」
「はい。一般教養の選択です。」
「あ、こいつ、俺の双子の総一郎ね。
こっちは、同じサークルのひなちゃん。」
礼ちゃん先輩に紹介され、総一郎を向くと、総一郎は私を思い出したみたいだった。
「あぁ、君か・・・」
「あれ?知り合い?あ、そうか、この間総一郎にぶつかったって言ってたの、ひなちゃんだったっけ?」
「はい。あの時はすいませんでした。」
そう言って、ペコッと頭を下げると、
「いや、あの時は、俺も急いでたから。悪かったな。」
そう言ってくれた。