僕が彼女にチョコを貰えなかった理由
「じゃあ、私、行きますね!
礼ちゃん先輩、また、サークルに遊びに来て下さいね!!」
「うん。また行くよ!」
そう言って、礼ちゃん先輩に挨拶した後、総一郎を見た。
何か、声をかけた方がいいかな?でも・・・
悩んでいると、
「頼むから、『総ちゃん先輩』なんて呼ぶなよ・・・」
と言われた。
流石に、それは選択肢になかったから、思わず笑ってしまった。
そのせいで総一郎に睨まれたけど、その横で
「総ちゃん先輩だって〜!!呼ぶ訳ないじゃん!
だって、似合わなすぎるもん!!!」
大爆笑する怜ちゃん先輩のおかげで、それ以上何も言われなかった。
「黒崎先輩、さようなら。」
「あぁ、前見て行けよ。」
「あれ?総一郎が女の子に優しい・・・
明日は雨かな?」
「・・・煩いよお前。」
よく似た二人のコントのようなやり取りをずっと見ていたいような気がしたけど、講義に間に合わなくなるから、諦めた。
思えば、この時から、ううん。初めて会った時から、私は総一郎に惹かれてたんだと思う。
みんなには、『同じ顔なんだから、絶対、総一郎より、礼ちゃん先輩でしょ?』とか言われたけど、私は総一郎を好きになった。
だって二人は同じ顔なんかじゃない。総一郎の方が、ちょっと色白で、つり目で、声が低い。
それに、総一郎はだって、ちゃんと優しいんだ。
そんな総一郎を私は好きになった。
礼ちゃん先輩、また、サークルに遊びに来て下さいね!!」
「うん。また行くよ!」
そう言って、礼ちゃん先輩に挨拶した後、総一郎を見た。
何か、声をかけた方がいいかな?でも・・・
悩んでいると、
「頼むから、『総ちゃん先輩』なんて呼ぶなよ・・・」
と言われた。
流石に、それは選択肢になかったから、思わず笑ってしまった。
そのせいで総一郎に睨まれたけど、その横で
「総ちゃん先輩だって〜!!呼ぶ訳ないじゃん!
だって、似合わなすぎるもん!!!」
大爆笑する怜ちゃん先輩のおかげで、それ以上何も言われなかった。
「黒崎先輩、さようなら。」
「あぁ、前見て行けよ。」
「あれ?総一郎が女の子に優しい・・・
明日は雨かな?」
「・・・煩いよお前。」
よく似た二人のコントのようなやり取りをずっと見ていたいような気がしたけど、講義に間に合わなくなるから、諦めた。
思えば、この時から、ううん。初めて会った時から、私は総一郎に惹かれてたんだと思う。
みんなには、『同じ顔なんだから、絶対、総一郎より、礼ちゃん先輩でしょ?』とか言われたけど、私は総一郎を好きになった。
だって二人は同じ顔なんかじゃない。総一郎の方が、ちょっと色白で、つり目で、声が低い。
それに、総一郎はだって、ちゃんと優しいんだ。
そんな総一郎を私は好きになった。