僕が彼女にチョコを貰えなかった理由
次に気づいた時には、私は、総一郎の腕枕でベットの上で眠っていた。


至近距離で見る総一郎にビックリして飛び起きた。


「ご、ごめん!スーツなのに・・・

 え?あれ?何でこうなってるの??」



状況が把握できずにパニックになっていると、総一郎がグッと私の腕をひいた。



勢い良く総一郎の隣に倒れ込む私。


再び至近距離の総一郎にジッと見つめられて、心臓がバクバクする。


「ひな。」


「は、はい。」



「二度と、酒の入ったものは食べるな。」


低い声でそう言われ、何があったか聞ける雰囲気じゃない。



「わ、わかった。」


「それと、来年のバレンタインは、俺がチョコを取りに来るから、お前は家で待ってろ。

 いいな。」


「え?うん。分かった。」


返事をして、自分の首元の違和感を感じてみると、ネックレスが。


「これ・・・」


「ホワイトデーは確実に会えないから、前倒しだ。」






おわり
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