僕が彼女にチョコを貰えなかった理由
2月15日 (日曜日)
日付も変わってそろそそ寝ようかという雰囲気になったころ、波留がチョコの入ったダンボールをゴソゴソし始めた。
「え?今から食べるの?」
「そんなわけないじゃん。」
「じゃあ、何してるの?」
「ちょっと、探し物。」
「探し物?」
「うん。それに、俺、このチョコ、食べないからね。」
まだ何か探しながら、当然のように言った。
「え?食べないの??」
「食べないよ。」
「じゃあ、どうするの?」
「このまま閉じて、実家に送る。
そしたら、甥っ子とかが食べるっしょ。」
「でも・・・」
「あったあった。」
言いかけて、私は、波留が取り出した箱を見て止まった。
オレンジ色の包装紙のそれには見覚えがあったからだ。
「ねぇ?」
「何?」
問いかけられて、私は必死に動揺を悟られない様に取り繕う。
「これって、手作りっぽくない?」
そう聞かれて、私は固まってしまった。
日付も変わってそろそそ寝ようかという雰囲気になったころ、波留がチョコの入ったダンボールをゴソゴソし始めた。
「え?今から食べるの?」
「そんなわけないじゃん。」
「じゃあ、何してるの?」
「ちょっと、探し物。」
「探し物?」
「うん。それに、俺、このチョコ、食べないからね。」
まだ何か探しながら、当然のように言った。
「え?食べないの??」
「食べないよ。」
「じゃあ、どうするの?」
「このまま閉じて、実家に送る。
そしたら、甥っ子とかが食べるっしょ。」
「でも・・・」
「あったあった。」
言いかけて、私は、波留が取り出した箱を見て止まった。
オレンジ色の包装紙のそれには見覚えがあったからだ。
「ねぇ?」
「何?」
問いかけられて、私は必死に動揺を悟られない様に取り繕う。
「これって、手作りっぽくない?」
そう聞かれて、私は固まってしまった。